ミツトヨ精密測定機器・総合カタログNo.13-52版
131/632

B-70BB-70B偶数歯の場合: dm=dp+cosø =dp+ cosø奇数歯の場合:dm=dp+cosø ・cos  =dp+ cosø ・cosただしinvø= dg - 2 = z・m・cosα0 -(2z - invα0)+ z ・χdgz・m・cosα0dgχπz・m・cosα0( z )90°( z )90°2tanα0dpdpオーバーピン法ø(invø)はインボリュート関数表より求めるdpdpdm(a)(b)90゜ Zdm:歯数:工具圧力角:モジュール:転位係数 z α0 m χ■歯車の測定■またぎ歯厚inv 20°・=・0.014904inv 14.5°・=・0.0055448またぎ歯厚(Sm)の算出式: Sm=m cosα0{π(Zm-0.5)+Z invα0}+2χm sinα0またぎ歯数(Zm)の算出式: Zm'=Z・K(f)+0.5(ZmはZm'に最も近い整数とする)ここで K(f)= 1{secα0√(1+2f)2-cos2α0-invα0-2f tanα0}ただし  f =χZπSm m α0 Z χ Sm Zm :モジュール:圧力角 :歯数:転位係数 :またぎ歯厚 :またぎ歯数■ねじマイクロメータによる主な測定誤差■三針法による主な測定誤差●一針による方法奇数溝のタップはV溝マイクロメータにより一針を用いて有効径を測定することができます。測定値M1を求め(3)または(4)の式でMを計算して求めます。 M1 =一針測定におけるマイクロメータの読み取り値 D =奇数溝のタップの直径三ツ溝のタップ: M=3M1-2D ………………(3)五ツ溝のタップ: M=2.2360M1-1.23606D …(4)次に、このMを(1)または(2)の式に代入して有効径Eを計算します。アンビルスピンドル奇数溝のタップ針■ねじの有効径の測定●三針による方法ねじの有効径は図のように三針を用いて測定することができます。(1)および(2)の式で有効径Eを計算します。メートルねじまたはユニファイねじ(60°)E=M-3d+0.866025P ……… (1)ウィットウォースねじ(55°)E=M-3.16568d+0.960491P …(2) d =三針の直径 E =ねじの有効径 M =三針を含むマイクロメータの読み取り値 P =ねじのピッチ  (ユニファイねじの場合、インチをミリに換算)d(×3)スピンドルPアンビルねじME誤差の原因起こり得る最大誤差誤差除去のための注意事項注意しても除去できないと考える誤差マイクロメータの送り誤差3 µm1.補正して使用する。±1 µm測定子の角度誤差半角誤差を15分として±5 µm1.角度誤差を測定のうえ補正する。2.被測定物と同一のねじゲージで調整する。半角測定誤差を見込み±3 µm測定子の食い違いによる+10 µm+3 µm測定力による影響±10 µm1.できれば低測定力のものを使用する。2.必ずラチェットストップを使用する。3.ピッチの等しいねじゲージで調整する。+3 µm基本ゲージの角度誤差±10 µm1.補正計算する。(角度)2.長さ誤差を補正する。3.被測定物に等しいねじゲージで調整する。+3 µm基本ゲージの長さ誤差±(3+ L 25) µm1.補正計算する。2.被測定物に等しいねじゲージで調整する。±1 µm測定物角度誤差JIS 2級半角誤差±229分-91 µm+71 µm1.角度誤差をできるだけ小さく製作する。2.角度誤差を測定し補正計算する。3.角度誤差の大きいものは三針法による。半角誤差±23分で±8 µm総合測定誤差(±117+40)µm発生し得ると考えられる誤差の集積値+26 µm-12 µm■三針法による主な測定誤差誤差の原因誤差除去のための注意事項起こり得る誤差注意しても除去で困難な誤差ピッチ誤差(被測定物)1.ピッチ誤差の補正を行なうδp=δE2.数箇所測定し平均値を採用する。3.単一ピッチ誤差を少なくする。(工作)ピッチ誤差0.02 mmとして±18 µm±3 µm半角誤差(被測定物)1.最適針径を使用する。2.補正する必要なし±0.3 µm±0.3 µm測定子の食い違いによる1.最適針径を使用する。2.平均直径に近い針を一本側に使用±8 µm±1 µm三針径の誤差1.ピッチに合った規定の測定力使用2.測定端面の広さ規定通りとする。3.安定した測定力であること-3 µm-1 µm総合測定誤差最悪の場合+20 µm-35 µm注意して測定+3 µm-5 µmねじのタイプdにおける針の最適サイズメートルまたはユニファイねじ(60°)0.577Pウイットウォースねじ(55°)0.564P

元のページ  ../index.html#131

このブックを見る