ミツトヨ精密測定機器・総合カタログNo.13-52版
591/632

M-18MMax-818 GalMax-332 GalMax-617 GalE–WN–SU–DMax-98 mmMax-157 mmE–WN–SU–DMax-165 mm加速度波形変位波形1 sec.05:46:271 sec.05:46:27地震波の進行方向P波S波PS地震観測機器編■地震の基礎知識地震は地下の地殻の破壊による断層の発生によって引き起こされた弾性波が、地中を伝播して地表を振動させる現象です。この地殻の破壊による振動は、震源から各方向に向かって地中の岩盤内を地震の進行方向と同方向に進行する粗密波(P波:Primary Wave)と、進行方向と直角に振れながら進行する横波(S波:Secondary Wave)とがあります。これらの波の性質からP波のほうが早く伝わり、S波はP波より遅れて進行しますが、S波の振幅は一般的にP波より大きいため、被害をおこすのはこのS波であるといわれています。図1を例にとると、最初の2~3秒間の小さな振幅部分がP波であり、次の急激に振幅が増加した点からがS波になります。※商品の仕様欄で、感度方向としてZ(上下)方向を備えている場合には、P波検知に適しています。また、感度方向としてX、Y(水平)方向を備えている場合には、S波検知に適しています。■用途と機能からの選定■気象庁震度階「新旧対比」概略早見表制御用地震計表示用地震計計測震度計強震計水平/上下(機種によって異なる)水平全方向直交3方向直交3方向工場設備の緊急遮断貯水タンクの緊急遮断高圧ガス、燃料タンクなどの緊急遮断発電所などの電源、送電の遮断OA機器の記憶装置の保護回路起動変圧器の保護回路の起動鉄道などの警報、非常停止高層ビルなどの地震、風に対するモニタダム、橋梁、河川堤防の地震防災モニタ自治体の地域防災集合施設での避難・誘導保全・保守マニュアルとの連携小・中域の地震観測ネットワーク最大加速度表示最大速度表示相当震度表示計測震度表示SI値表示地震波形収録警報出力制御出力感度方向機能用途■地震関連用語の説明平成7年 兵庫県南部地震の波形P波、S波のモデル参考加速度備考: 計測震度は、地震波の振動数および継続時間により異なりますので実際の地震とは若干の違いが生じます。 加速度と計測震度の関係については、直接の対応関係にはなく、あくまでも目安としてご利用ください。ガル(Gal)加速度の単位cm/s2、ガリレオの名にちなんだ単位震度ある場所の地震動の強さを表したもの。日本では気象庁震度階級は0から7まで10階級定めている。従来は体感により決めていたが現在は地震計による計測を導入。マグニチュードは小さくても震源近くでは震度は大きくなる。マグニチュード地震そのものの大きさ(規模)を定量的に表す尺度であるが、定義は何種類かある。気象庁から発表される日本付近の浅い地震のマグニチュード(M)は、M=logA+logΔ-0.83ただし、Aは最大地震動振幅[µm]、Δは観測点の震央距離[km]の式で決める。マグニチュードは大きくても震源から遠い地点の震度は小さい。SMAC型強震計日本で強震観測に使われている代表的な加速度地震計。強震測定委員会(Strong Motion Accelerometer Committee)の頭文字から名称が決まった。計測震度震度階旧震度階加速度(t:1 sec.)(体感)(Gal)0.54000.60.70.80.91111.521.722.52.3252.7383.23153.5203.74254.3504.44604.75804.95弱1005.01105.41805.45強1905.762505.96弱3206.03406.13806.174006.46以上で5806.46強破壊現象から6007事後判定6.91,000

元のページ  ../index.html#591

このブックを見る