ミツトヨ精密測定機器・総合カタログNo.13-52版
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品質管理編A-31■品質管理 quality control(QC)買い手の要求に合った品質の品物、またはサービスを経済的に作り出すための手段体系のことをいいます。■工程管理 process quality control工程の出力である製品のばらつきを低減し、維持する活動をいいます。 その活動の過程で、工程の改善、標準化、および技術蓄積を進めていきます。■統計的工程管理 statistical process control(SPC)統計的な手段を採用して行う工程管理をいいます。■母集団 population工程や品物の改善や管理のために、考察の対象となる特性をもつすべてのものの集団をいいます。 通常サンプルに基づいて処置をとろうとする集団が、そのサンプルによって代表される母集団になります。■ロット lot等しい条件下で生産された品物の集まりをいいます。■サンプル sample母集団からその特性を調べる目的をもって取ったものをいいます。■サンプルの大きさ sample sizeサンプルに含まれるサンプリング単位の数をいいます。■かたより bias多数回の測定を行ったときの測定値の平均から真の値を引いた値をいいます。■ばらつき dispersion、imprecision測定値の大きさが、そろっていないこと、または不ぞろいの程度をいいます。ばらつきの大きさを表すには通常、標準偏差を用います。■ヒストグラム histogram 測定値の最大値と最小値との範囲を、いくつかの区間に分けた場合、各区間に属するワークの個数(出現度数)を棒グラフに表した図で、大体の平均やばらつきの大きさの程度が分りやすくなります。また、左右対称の釣鐘形の分布を示したとき、これを正規分布といいます。■工程能力 process capability工程能力は、工程の標準化が十分になされ、異常原因が取り除かれ、統計的管理状態で操業されているときに発揮されるその工程固有のパフォーマンスを表します。工程のアウトプットとなる品質特性が正規分布であるとみなされるとき、「平均値±3σ」あるいは「6σ」で表されます。 σ(シグマ)は標準偏差です。■工程能力指数 process capability index(PCIまたはCp)対象となる特性の公差を工程能力6σで除した値をいいます。製品規格が片側にしかない場合、平均値Xと規格値の隔たりを3σで除した値で表現することもあります。工程能力指数では特性が正規分布に従うことを前提としています。<参考> 正規分布に従う特性では平均値から±3σの範囲 に99.74%のデータが存在します。  両側規格の場合 USL-LSL USL:規格上限   Cp = ̶ 6×σ LSL:規格下限  片側規格・・・上限のみ規格がある場合 USL-X   Cp = ̶ 3×σ  片側規格・・・下限のみ規格がある場合 X-LSL   Cp = ̶ 3×σ度数規格下限(LSL)規格上限(USL)規格中心(真の値)不適合測定値ばらつき公差(USL-LSL)かたより平均値σA

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