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工程能力指数Cpの具体例(両側規格の場合)LSLUSLCp=1LSLCp=1.33σ6σσ6σ8σ公差に対して余裕がなく工程能力はぎりぎりUSL公差に対して±1σの余裕があり一般的に許容できる工程能力の最小値LSLUSLCp=1.67σ6σ10σ公差に対して±2σの余裕があり工程能力は十分あるCpは単に許容限界と工程のばらつきの関係を表したものであり、工程平均の位置は考慮されていないことに注意が必要です。<参考>規格中心と工程平均のずれを考慮した工程能力指数を一般的にCpkといい、上側公差幅(USL-平均値)または下側公差幅(平均値-LSL)を工程能力の半分である3σで除した値のいずれか小さい方の値を採用します。■管理図controlchart工程における偶然原因によるばらつきと、異常原因によるばらつきを区分して工程管理するものであり、1本の中心線(CL)と、その上下に合理的にきめられた管理限界線(UCL、LCL)から構成されます。工程の状態を表す特性値がプロットされたとき、すべての点が上下の管理限界線内にくせがなく並んでいれば、統計的管理状態にあるとみなすことができます。管理図は工程管理用として有益な道具です。上方管理限界線(UCL)下方管理限界線(LCL)123中心線(CL)6754群番号■偶然原因chancecausesばらつきの原因の中で、比較的重要度の低い因子。原因を突き止めても取り除くことが技術的あるいは経済的に困難なものをいいます。■管理図工程についてもっとも多くの情報が得られる管理図で、工程を管理する場合に用いられます。工程平均値のかたよりの異常を監視するために、サブグループごとの平均値によって管理するX管理図と、ばらつきの異常を監視するための範囲によって管理するR管理図で構成されます。両者は通常併用して使われます。■管理図の見方管理図の点の動きを解釈するために用いる代表的な判定基準を下記に示します。この判定ルールは、あくまでも一つのガイドラインであり、実際に判定ルールを決める際には、工程固有の変動を考慮して決める必要があります。上方管理限界と下方管理限界は中心線から3σの距離にあるとして、以下のルールを適用するために管理図をそれぞれ1σ間隔で六つの領域に分けます。以下のルールはX管理図とX管理図に適用できます。これらの基準は正規分布を前提としています。UCLXLCLUCLXLCLUCLXLCLUCLXLCLX+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ①管理限界線(±3σ)を越えた1点X+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σUCLXLCLUCLXLCLX+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ②中心線の片側に連続した9点X+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ③連続して増加または減少する6点④交互に上下する連続した14点X+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ⑤連続する3点のうち2点が中心線の両側±2σを越えているX+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ⑦中心線から±1σ内に位置する連続した15点UCLXLCLUCLXLCLX+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ⑥連続する5点のうち4点が中心線の両側±1σを越えているX+3σX+2σX+1σX-1σX-2σX-3σ⑧中心線から±1σを越えた領域にある連続した8点注:A-31〜A-32の精密測定機器の豆知識「品質管理編」は日本規格JISハンドブック品質管理を参考の上、弊社の独自の判断協会による内容を掲載しています。参考文献・日本規格協会JISハンドブック品質管理Z8101:1981Z8101-1:1999Z8101-2:1999Z9020:1999Z9021:1998A-32