>> P.B-112
■測定範囲●予想される測定範囲に対して、余裕をもって測定範囲を選んでください。標準形では、5mm〜50mmまで6段階を準備しています。●予想される測定範囲が2mm〜3mmと小さい場合でも、取付スペースに十分余裕がある場合には、25mm機種を選ぶほうが経済的です。●50mmを超える長測定範囲が必要な場合には、ゲージブロックを併用することで解決できます(図-D)。図-Dゲージブロックヘッドの測定範囲得られる測定範囲●このカタログでは、シンブルの可動範囲(ストロークエンド)を破線で示しています。ストロークエンドの場合、シンブル側がその線の位置まで移動することを、治具設計時に考慮してください。■極微動●マニピュレータなど、極微動を必要とする場合には、専用品が用意されています。■シンブル外径●シンブルの直径は、操作性と位置決めの“細かさ”に大きく影響します。小径のシンブルは素早い位置決めができ、大径のシンブルでは細かい位置決めと読み取りができます。また、大径のシンブルにスピーダを取り付け操作性を向上させている機種もあります。B■読み取り●測定器として使用する場合や移動量を指定されている場合には、目盛仕様に注意する必要があります。●外側マイクロメータと同じ目盛仕様が「正目盛」で標準タイプです。これは、スピンドルが引き方向で目盛値が増加をします。●逆に、スピンドルを押し出す方向で増数になるのが「逆目盛」●正逆両方向での読み取りが楽にできるのが「正逆目盛」仕様で、数字の色を各々黒・赤で表示し、読み取りが楽になってきます。●測定値を直接読み取ることのできるカウンタ付きやデジタル表示タイプもあります。読み誤りがないことはもちろん、デジタル表示タイプでは測定データの外部出力により、測定値の記録や統計演算ができます。仕様です。055045正目盛25204505逆目盛052520208010900090108020正逆目盛■取付金具の自製要領マイクロメータヘッドの取り付けには、ステム部を固定しますが、その取付方法は精度的に安定し、内部に無理のない方法をとる必要があります。代表的な取付方法として、次の3種類がありますが、③の方法はあまりお薦めできません。できるだけ①または②の方法をご採用ください。(単位:mm)取付方法①締付ナット方式②スリ割締付方式③ねじ止め方式留意点ステム直径取付穴はめあい公差注意点A面ø9.5ø10ø12ø18ø9.5ø10ø12ø18ø9.5ø10ø12ø18G7+0.005〜+0.020G7+0.006〜+0.024G7+0.005〜+0.020取付穴に対するA面の直角度に注意する必要があります。直角度0.16/6.5以内であれば、支障なく固定できます。取付穴内壁に発生するバに注意してください。G7+0.006〜+0.024リ(スリ割り加工部)H50〜+0.006H50〜+0.008止めねじの大きさはM3×0.5、M4×0.7程度が適当です。ステム部のサラモミ加工は90°×0.5以内にし、加工によるステムの変形が発生しないよう、十分注意してください。B-112