ミツトヨ精密測定機器 総合カタログNo.13-54版
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マイクロメータヘッドは、測定機器や精密機械に取り付けられ、測定・送り・位置決めなどに広く利用されています。 近年では、技術の進歩に伴いその応用範囲も広がり、測定治具などへの組み込みはもちろん、精密送り装置・レーザ機器用クロステーブル・マニピュレータなど幅広く利用されております。応用範囲が広がるにつれお客様のニーズも多様化し、標準形の汎用品も目的にあわせて選択していただけるよう、測定範囲・ステム部形状・全長などの異なる、たくさんの機種を用意しております。さらに新しい使い方のできるデジタル表示タイプやスピンドルピッチが0.1mm(標準品は0.5mm)のファインアジャストタイプなどの高機能形も用意しております。新しい使い方で新しいテクノロジーを開発してください。また、スピンドル先端を加工したものや精密送りねじなどのカスタム品も広く受け付けております。1個からでも製作いたしますので、お気軽にご相談ください。●マイクロメータヘッドを保持する部分で、形状では「ストレートタイプ」と「ナット付きタイプ」に分類されます。ステムのサイズは、マイクロメータヘッド本体に合わせ最適な寸法に設計されており、ステム直径は軸の寸法許容差h6を採用しています。●取付方法は、「ナット付きステム」タイプが簡単で確実に固定できます。「ストレートステム」タイプでは、割り締めや接着などの加工が必要ですが、適用範囲が広く、最終取付時に前後方向へ多少位置調整ができる利点があります。●汎用的に使用できるいくつかのタイプの取付金具を、別売品としてご用意しています。●測定装置として使用されるケースでは、平面タイプが一般的に使用されています。●送り装置として使用する際、球面タイプを採用することでマイクロメータヘッド取付部分の傾きによる誤差を最小限におさえることができます(図-A)。同じ工夫ですが、スピンドル側を平面タイプにし、相手に超硬ボール等を取り付ける方法もあります(図-B)。●相対位置関係が比較的不安定な場合や、より精度を必要とする場合は、回転防止装置付きをお薦めします(図-C)。●ストッパのように耐久性を必要とする場合は、平面対平面タイプが優れています。平面球面回転防止装置ナット付きステム●0.25 mm、0.1 mmピッチ 微動送りや細かい位置合わせに便利です。定圧装置付き定圧装置なし(ラチェットなし)図-A図-B03-41図-C■ステムストレートステム■測定面選択のポイント選択のポイントには、測定範囲、測定面、ステム部、読み取り、シンブルの大きさなどがあります。それぞれの内容を参考に、目的にあったマイクロメータを選択してください。■スピンドル直進●スピンドル直進タイプは測定物に対してねじれの影響を与えないため、測定物の回転を防ぎ、変形、摩耗がおさえられます。■スピンドルピッチ●標準品(0.5 mmピッチ)●1 mmピッチ 位置決めなどで、素早いセッティングができます。また、0.5mmの読み誤りを防ぐことができます。ねじ山が大きいので耐荷重にも優れています。■定圧装置●測定器として使用する場合には、定圧装置付きをお薦めします。●ストッパとして使用する場合や、省スペースを優先する場合には「定圧装置なし」の使用もご検討ください。■クランプ●マイクロメータヘッドをストッパとして使用する場合には、クランプ付きを使用されたほうが、緩みによるトラブルを防げます。また、クランプ操作によるスピンドルの位置変化を防ぐ構造になっていますので、安心してご使用できます。マイクロメータヘッド編

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