ミツトヨ精密測定機器 総合カタログNo.13-54版
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◀◀外測測定(EMPE)◀◀ZEROセット面◀ZEROセット面(表7-2)(表7-1)(表6-1) 単位:mm目量、最小量または最小読取値0.050.02または±0.05±0.02 50を超え100以下±0.06±0.03100を超え200以下±0.07200を超え300以下±0.08±0.04注:EMPEは、真直度、測定面の平面度および平行度によって生じる測定誤差を含む。(図5)ISO対象外機種(例)573-605-20 NTD10P-P15MSMPE(mm)±0.03EMPE(mm)SMPE(mm)±0.04EMPE(mm)段差測定(SMPE) ▶【例】 200 mmノギスの場合(表4-1)器差 ±0.02 mm (従来の表記)±0.02内訳±0.02深さ・段差測定は外側測定値に0.02mmを加える部分測定面接触誤差の最大許容誤差EMPE(JIS B7507より)外側以外の測定がSMPE表記となりますが、内側測定の最大許容誤差は従来から変わりません。ISO13385-1:2019及びJIS B 7507:2022では外側測定以外の測定(内側測定・深さ測定・段差測定・内径測定)をSMPE値として許容値を表記しなければなりませんが、内側測定に比べ深さ・段差測定の方が許容値が大きく、表記した際精度が悪化したと思われるかも知れません。これはISO13385-1:2019及びJIS B 7507:2022に則って表記方法を変更したものであって、内側測定の精度が悪化したものではなく、製品自体の性能にも変わりはありません。(表6-1・6-2)規格小穴測定(SMPE) ▼【試験点とMPE表記】◀内測測定(SMPE)外側測定内側測定測定長内側測定深さ測定段差測定内径測定外側測定内側測定、深さ測定、段差測定等のすべてをISO13385-1:2019外側測定の含んだ許容値精度表記外側測定のISO13385-1:2011 精度表記内側測定 = EMPE(JISB7507:2016)最大許容誤差には、繰り返し精度および量子化誤差が含まれます。深さ、段差【例:200 mmノギスの許容値】 (表6-2)最大許容誤差(MPE)EMPE(mm)SMPE(mm)測定長(mm) 0 ≦ L ≦ 50±0.02±0.04 50 ≦ L ≦ 100±0.02±0.04100 ≦ L ≦ 150±0.02±0.04150 ≦ L ≦ 200±0.02±0.04【例:SMPEの精度内訳】内側測定段差測定深さ測定内径測定±0.02±0.04±0.04+0.01−0.03深さ測定部(SMPE)外側測定面なし最大許容誤差(MPE)試験点数:3点▲ ピッチ測定部(SMPE)外側測定面なし▲ 内側測定部(SMPE)最大許容誤差(MPE)̶̶▼➡試験点数:3点573-646-20 NTD14P-P15MEMPE0.0150以下04-41SMPE = EMPE+0.02mm■精度の表記方法変更(MPE表記について)今まで行っていた『器差』表記が『MPE(EMPE/SMPE)』表記に変わります。シフト誤差(SMPE)として深さ、段差を含んだ許容値が記載されます。(表4)■精度の表記方法変更(規格対象外品について) ISO13385-1:2019及びJIS B 7507:2022では対象となる製品の精度表記方法が規格化されましたが、対象外品(専用測定面を持つノギス等)については記載されておらず、それぞれのメーカーに任されています。数多くの専用化されたノギスを持つミツトヨでは以下の考え方に基づきすべてのノギスについてMPE表記を行います。例としまして、穴ピッチノギス、インサイドノギス等「ゼロセット面以外の測定面で測定を行うノギス=測定方法が専用のノギス」の場合は「シフト誤差(SMPE)表記」 とします。(図5・表7)精度表記がSMPE表記となりますが、ISO13385-1:2019及びJIS B 7507: 2022で決められた試験点数ではなく、従来通りの試験点数・方法で測定を行います。

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